お金と英語の非常識な関係(下)―神田昌典の全情報ソース付き
ISBN:489451172X 単行本 神田 昌典 フォレスト出版 2004/07/17 ¥1,365


この本は、大きく分けて前半と後半に分かれている。
前半では、「英語が苦手な人でも洋書が読める」と言っていて、ビジネス関連の書籍は洋書のほうが絶対数が多く、最新の情報に触れられるとも言っている。

後者の部分は賛成だ。例を挙げてみれば、「金持ち父さん、貧乏父さん」だ。この日本での最新版は年金問題についてだった。たしか「金も持ち父さんの予言」みたいな題ではなかったか?しかし、この原書が出版されたのは2002年。日本で最新刊と呼ばれていた頃、アメリカでは、"Who Took My Money?" が出版されていた。

近頃、Barns&Noblesにでも出向くか、アマゾン.Comで注文しようかと思っていたので、筆者の言うとおり洋書をドンドン読もうと思う。ただ、オレは洋書を読むのが遅い。和書を読むときの3倍はかかる。辞書を片手に読んだら、もっとするかも知れない。

だから、英語が苦手な人が洋書を3時間で読むためにはどうするのか?これがこの本の中で一番知りたい内容だった。

その方法として著者は、フォト・リーディングというものを進めている。フォト・リーディングの仕方について、ざっと簡単に触れていた。そこに目新しいことがなかったのは残念だ。

なぜなら、その方法はオレが中・高の英語の長文を解く時に使っていたから。たしかにこれなら早く読める。もっとも英語の試験のときは予め問題があるから、読みたいところを探すのに苦労はしない。個人的読書でも自分で設問をつくることが大切ということだろう。

後半は「話す」ことについて書かれている。
絶対的に単語数が少ないまま、どうすれば円滑なコミュニケーションが(公私問わず)できるかについて、おもしろい見解が述べられている。

残念だったのは、こっちに来ている留学生が実際に体験していることでありながら、その留学生たちが克服するために用いた方法と差がないこと。少なくともオレはこの本で書かれているようなことを既に実践してしまっていたようだ。

お金についてのほうは、巻末付録がとても有用できそうだ。

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