そういえば、先週末はボストンでキャリアフォーラムがあった。
会場から近い宿は一ヶ月以上前からほぼ満席になり、当初行く予定だった俺は、友にそのことを聞いて慌ててネットでチケットとホテルの予約を済ませたのだ。

しかし、それから間もなくLAの事務所に決まったので、キャンセル代を払って予約を取り消した。

そんなわけで、今年のボストンは終に行かず仕舞いとなった…が、傍から見てて顕著なことに気がついた。

それは、

企業側が学生の囲い込みに躍起になっていること

である。

補足するなら、企業側が優秀だと思っている生徒をキャリアフォーラム参加前に確保してしまおうという腹だ。

ここで、企業側が優秀だとみなす生徒とは、必ずしも本当に優秀である生徒とは限らない。すくなくとも、ファーストコンタクトは履歴書(のみ)が判断材料なのだから、GPAは高ければ高いほどいい、という傾向がある(監査法人は特に)。

名前は伏せるが、金融関係は地元で有望な生徒とボストン前に接見しようという動きがあった。

日本のとあるEntityは、たまたまボストン前に日本に帰っていた学生(?)と日本で面接を行い、内々定を出している。

いうなれば、ボストンにかけている留学生の弱いところを全面的に利用した囲い込み作戦である。

この世は、競争原理で動いている。だからこういう動きは当然予想できた事で時間の問題だと思っていたから、おどろくほどのことでもないのだが、懸念すべきこともある。

最悪の場合、ボストンキャリアフォーラムという場が形骸化するのではないか、というのは思い過ごしであって欲しい。

学生たちが希望や情熱を持って(そして決して安くない飛行機賃や滞在費を払って)、この場にかけているのである。

そういう学生の気持ちや意気込みといったものを、主催者側は裏切らないように、企業側は常識を踏まえて採用活動をするべきではないのか?

今後このような動きが加速するなら、いっそ海外キャリアフォーラムのありようを抜本的に変革すべき。出来レースを組まされるなら、最初から行く価値ないぞ。

今年のようなことを今後も平気で続けるようなら、それこそ学生からも見放される日も遠くないぞ(もうすでに一部企業は見放しているように取れる)。

しっかり考えろ。

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