Memorial Day
2004年5月31日 友達車は時間通り空港へ2人を送り届けることが出来た。2人の持ってきたカバンは、来た時よりひと回りもふた回りも膨らんでいた。
両手に伝わる、その増えた重量もココでの思い出の量なのだろうか、そんなことすら思いながら先頭に立って歩き続け、2人は後ろからついてきた。
今朝、起きてすぐ、腹痛を覚えた。
部屋を出ると、Mはもうすっかり身支度を終えていて、Aの姿はなかった。トイレに行こうとしたが、Aが洗面所で身支度をしているようでなかなか出てくる気配がない。気を紛らわすついでにパンをトースターに投げ込み、水を入れたマグをマイクロウェーブでチンしてティーバッグを順次投入していった。
いよいよ、という時、Aが扉を開け、そのすがたを現した。と入れ替わりで駆け込むオレ。まったくもって情けない。
オレは腹の調子が良くないからしょうがないのだが、AもMもあまり食欲がないようだった。テーブルの上に手付かずのパンや団子を残したまま、3人はアパートを後にした。
チケットカウンターで順番を待っている間、2人が荷物を持とうとするそぶりを見せるたび、意地になって、そうはさせなかった。
ゲートの前(手荷物検査の所)で、とうとう鞄を奪われ、
「じゃぁまたね。」
といって、手を振って別れた。
空港を出た後の目的地は、我家ではなく、友の家だった。
Hは、今日サンディエゴを発つ。部屋に残った荷物で、H以外のものは何人かが貰い受けるらしく、そのうちの幾つかをHの代わりにオレが渡すことになった。
Hの準備が整い部屋を出る時、ここにHら3人が引っ越してきた頃の情景がありありと蘇ってきて、
「今でも今のY(♂)のベッド(ピンクのベッドカバー)が置いてあったのを思い出すよ。」
と呟いた。
Hは、オレと同じ学部で、オレの友(R)と仲が良かったこともあり、3人は互いに本当の姉弟のような存在だった。
Hのご要望で、ダウンタウンのSt. Tropez Bistroに寄った。Paniniとコーヒーを摘みながら、Hの日本で待っている恋人の話を、とりとめもなく聴いていた。
Hをレンタカー屋で降ろし、荷物をレンタカーに積み込んだところで、お役御免。本日2度目のバイバイだった(種類は違うが)。
さて、家に帰ると、食べ残しの皿もテーブルもきれいに片付いていて、脇に積まれた布団がなかったら、まるで全部夢だったんじゃないか、と思えるくらいの静寂さに迎えられた。
畳み込まれるように出てきた疲労感に任せ、ソファに寝そべった。
何なんだ、この虚無感は!?
両手に伝わる、その増えた重量もココでの思い出の量なのだろうか、そんなことすら思いながら先頭に立って歩き続け、2人は後ろからついてきた。
今朝、起きてすぐ、腹痛を覚えた。
部屋を出ると、Mはもうすっかり身支度を終えていて、Aの姿はなかった。トイレに行こうとしたが、Aが洗面所で身支度をしているようでなかなか出てくる気配がない。気を紛らわすついでにパンをトースターに投げ込み、水を入れたマグをマイクロウェーブでチンしてティーバッグを順次投入していった。
いよいよ、という時、Aが扉を開け、そのすがたを現した。と入れ替わりで駆け込むオレ。まったくもって情けない。
オレは腹の調子が良くないからしょうがないのだが、AもMもあまり食欲がないようだった。テーブルの上に手付かずのパンや団子を残したまま、3人はアパートを後にした。
チケットカウンターで順番を待っている間、2人が荷物を持とうとするそぶりを見せるたび、意地になって、そうはさせなかった。
ゲートの前(手荷物検査の所)で、とうとう鞄を奪われ、
「じゃぁまたね。」
といって、手を振って別れた。
空港を出た後の目的地は、我家ではなく、友の家だった。
Hは、今日サンディエゴを発つ。部屋に残った荷物で、H以外のものは何人かが貰い受けるらしく、そのうちの幾つかをHの代わりにオレが渡すことになった。
Hの準備が整い部屋を出る時、ここにHら3人が引っ越してきた頃の情景がありありと蘇ってきて、
「今でも今のY(♂)のベッド(ピンクのベッドカバー)が置いてあったのを思い出すよ。」
と呟いた。
Hは、オレと同じ学部で、オレの友(R)と仲が良かったこともあり、3人は互いに本当の姉弟のような存在だった。
Hのご要望で、ダウンタウンのSt. Tropez Bistroに寄った。Paniniとコーヒーを摘みながら、Hの日本で待っている恋人の話を、とりとめもなく聴いていた。
Hをレンタカー屋で降ろし、荷物をレンタカーに積み込んだところで、お役御免。本日2度目のバイバイだった(種類は違うが)。
さて、家に帰ると、食べ残しの皿もテーブルもきれいに片付いていて、脇に積まれた布団がなかったら、まるで全部夢だったんじゃないか、と思えるくらいの静寂さに迎えられた。
畳み込まれるように出てきた疲労感に任せ、ソファに寝そべった。
何なんだ、この虚無感は!?
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