ISBN:4478420408 単行本 三本木 亮 ダイヤモンド社 ¥1,600 機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説。通常、アメリカでベストセラーとなったビジネス書は、すぐに日本語に翻訳されるものだが、本書は世界で250万部売れたにもかかわらず、17年もの間日本での出版だけが認められなかった。いわば「幻の名著」である。 …

この本は、『全体最適化』の手法を説くビジネス小説(?)だ。もともと、MBAの人に教えてもらった本だが、英語で読む気になれず、日本語版が出たところで購買。 Time Of Constrain の原理はとても興味深い。個人的には、依存的事象と統計的変動の話がイチバン面白かったなぁ。

とはいえ、生産管理など、今のオレには全く必要ないものだ、と思っていた…昨夜までは。

昨夜のオアシスの繁盛ぶりには目を見張るものがあった。今までで一番の混みっぷりである。この繁盛の裏(厨房&キャッシャー)は、反対に火の車だった!

お客のオーダーをいくら取っても、注文された物が全然出てこないのだ。とばっちりはここに全部回ってくる。イライラしたお客は再三どうなっているんだと聞いてくるし、もちろんチップを置いていくはずも無く…こっちはオーナーを急かしたり、必要な機器の準備でテーブルのお客や片づけまで手が回らず…

受注から発注までの間隔が長すぎる。そして、仕事量がとても一人じゃ裁ききれるものじゃない。特に、一度オーダーをとった後、そのコピーを作って、オーナーに回すというのは忙しいときは不可能だと判明した。途中から、コピー用のメモに全部オーダーとってそのまま渡したし…

ココで効率化を目指す為にバランス化を図るべく、ひと段落した後でオーナー(ジェームズ)からスムージーの作り方を伝授される…が、この本どおりに解釈すれば、それは根本的な解決になっていないということになる。
ボトルネックの負荷をいくらか軽減するだろうが、まだいろいろ効率的にやれる方法があるはずだ。二人で作れるようになっても機材は限られていて、機械のスループットは、変わらないからだ。Segregation Duty の仕方をちょっと変えて、
いかに機械を休ませることなくドリンクを作り続けさせられるか
に焦点を合わせる事が[本によると]重要らしい。もう一回本を読み直して、来週は、食べ物、飲み物、時間で満足度を上げてやろうと誓った。

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